【京都府向日市】ひまわりや猫、ふわっと包み込まれる滲みを生かした手描き染めに心癒されますよ!
友人が着ていたTシャツで、ふわっとした感覚のあるレモンの絵が素敵だと感じました。作者は向日市在住だと聞き、2022年6月27日に向日市寺戸町の「向日市女性活躍センターあすもあ」でお会いしてきました。シルクのストールやスカーフ、手拭いや小物など、布製品ならほぼ全般に絵を描くファブリックアーティストなのだそうです。明るくポップな色を水彩絵の具でふわっと軽い雰囲気に仕上げているのが特徴です。
題材も、抽象アート紋様であったり、泳ぐ魚や可愛い猫のしぐさ、ひまわり始め、美しく咲き誇る黄色や紫などカラフルな明るい花々だったりと多種多様。それが、生活の中の布物に絵を描くFabric artist gama da gamaの世界です。
実は、布に直接絵を描くこの技法、染色業界ではやや型破り。しかし、それだけに布に直接一枚一枚絵を描くスタイルが、gama da gamaの特徴的な個性になったのだそう。クラフトワークスKyoto(京都市右京区)販売の、洗濯可能な布専用絵具「くらカラー」との出会いがあったからこそ実現したと言います。
学生時代にヨーロッパを一周して美術館を巡るなど、絵に興味はあったものの、自分で絵を描くことはほとんど無かった中、独学で始め、仕事へと展開しました。当初は、縁あって百貨店等の催事場などで活動を開始しましたが、コロナ禍へ突入。売り場が止まってしまう中、それが却って転機となりました。
持ち前のバイタリティーで、「なければ作ればいい」と、地域交流の場を目指すキョウトランドリーカフェ(右京区西院)の協力で個展を自主開催。こから「ふんわり感と明るい色彩に心癒される」と作品が大きな共感を呼び、個展でお客様と直接交流する現在のスタイルが確立しました。
枠にとどまらない自由なイメージを「滲み」に込めて創り上げられたgama da gamaの作品には、境界を超えるふんわりとした優しさと自由があります。「画家・染色家・イラストレーターなど、どの専門分野にも自分の活動はまりきらないのですが、大航海時代の冒険家ヴァスコ・ダ・ガマが新しい世界を求めて大海原に繰り出したように、gama da gama も色の世界を大きく冒険します」とgamaさんは、力強く語ってくださいました。
今後は、2022年8月17日から23日 阪急阪神百貨店・阪急うめだ本店1階うめだスーク、2022年10月9日から11日 岡山・ギャラリーアトリエママンなどでも個展が開催されます!