【向日市】ランリック発祥のお店、新色のパステルカラーが人気で新年度は色とりどりのランリックを背負う子どもたちに会えます。
4月の小学校入学に向けランリックを購入しました。新色のランリックが出ておりとてもかわいかったので2025年3月18日に株式会社マルヤスさんにお話を伺いました。
「ランリック」といえば乙訓地域(向日市、長岡京市、大山崎町)では小学生がランドセルの代わりに通学のときに背負っているリュックサックです。こちらに来て初めて知ったものですが、地域では馴染み深いものですので株式会社マルヤス取締役の鈴木康弘さんに詳しいお話をお聞きしました。
昔は小学校へ行くときに背負うものはランドセルが主流で、牛革のランドセル、豚革のランドセルがありました。革でできているため重かったということと、見た目で牛と豚の差がわかるので、子ども同士のいじめもあったそうです。事故が頻繁にあり子どもが犠牲になることも多い時代だったので、子どもたちを守るため、交通安全の一環として長岡京市立長岡第三小学校の校長先生からの依頼で、安価で目立つランドセルにかわるものをつくることになりました。それまで用品店だったマルヤスさんは昭和42年に依頼を受け、鈴木さんのおじい様がものづくりが好きということもありランドセルを分解しいろいろ研究しながら、昭和43年から「黄色」のランリックを発売しました。
黄色のランリックは交通安全のカラーとして目立つ色だったので、少しずつ広がっていきこの乙訓地域の子どもたちはこのランリックを背負って通学をしています。全国でも軽くて丈夫でランドセルと比べたら安価なランリックは、マルヤスさんの商品開発をまねるお店が出て赤や青などの色のランリックも発売されました。マルヤスさんはランリック発祥のお店だったのですね。大きな開口部と生地の柔軟性がポイントで多くの小学生が持っているタイプのものです。
少しランドセルに近い形で、マチがありポケットも大きい種類のランリックも近年人気で、学習で使用するタブレットを入れることもあるので型崩れしにくい形もあります。今年は、黒×黄色、黒×赤の色味を選ぶお子さんもたくさんおり、黒×赤は4月になる前に完売したそうです。
2024年6月にはパステルグリーン、パステルブルー、パステルパープル、パステルピンクの4色の販売が開始しました。特にかわいらしく優しい色ということで、男女問わず人気となり、パステルブルーなども選ぶお子さんが多く鈴木さんも「こんなに人気が出るとは」と驚いていらっしゃいました。色味が違うだけで印象がかわり華やかなランリックになりますね。小学校の6年間使用できるので子どもたちにとっては毎日の相棒となるランリックです。「12月ごろには色もそろっているので、来年1年生になるご家庭は12月ごろに余裕を持って選ばれるのをおすすめします」とおっしゃっていました。
ランリックを始めて製造したおじい様が寅年生まれにちなんで、マスコットキャラクターはトラの「トラン」ちゃんと名付けられ、ランリックといえば黄色いトランちゃんがかわいい人気者です。
初代ランリックにつけるショルダーパットにチェストストラップがついてるものも毎日の背負う負担軽減に重宝されるものです。雨の日用のカバーがあったりマルヤスさんに来たら入学準備が一気にそろいますよ。
「きい帽」と呼ばれる黄色の帽子は小学校ごとにマークが違いますが形は同じなので、購入の際に、丁寧にどこの小学校に通われるのかお聞きしているそうです。
新入学の時期、大活躍のマルヤスさんは向日市が本店、長岡大丸さんは長岡京市店とのことで、どちらも小学生の準備に必要なお店ということがよくわかりました。ご準備がまだの方はぜひ行かれてみてくださいね。取材にご協力いただきましてありがとうございます。
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