【長岡京市】1800個の埴輪が出土した恵解山古墳が復元整備10周年 10月6日には歴史講演会も開催されます。明智光秀の本陣跡だった?

長岡京市の勝竜寺地域にある恵解山古墳(いげのやまこふん)は、古墳時代中期(約1600年前)に造られた前方後円墳です。古墳の大きさは全長128m、後円部の直径約78.6m、前方部の幅約78.6mで、乙訓地域最大の規模なのだそうです。

古墳の大きさなどから少なくとも乙訓地域の全域を支配した実力者の墓であったと考えられています。整備された古墳公園に入ると、階段を上がった広場には、実物大の埴輪がいっぱい並んでいました。長岡京市埋蔵文化財センターにお聞きすると、この古墳から出土した1800個の埴輪の一部(650個)を忠実に再現しているとのことでした。

恵解山古墳

また昭和55年には、「前方部の中央付近からで鉄器が出土し、長岡京市教育委員会が緊急調査を行いました。調査の結果、鉄製の武器(大刀146点前後、剣11点、槍57点以上、短刀1点、刀子10点、弓矢の鏃472点余り、ヤス状鉄製品5点)など総数約700点を納めた武器類埋納施設が発見されたそうです。(長岡京市埋蔵文化財センターホームページ)

恵解山古墳

さて、昨今、この恵解山古墳が話題になっているのは、すぐ隣の大阪成蹊大学の長岡京校舎で発掘調査中の現場から、明智光秀の陣城遺構と思われるものが発見されたからだそうです。これまで謎とされてきた、天正10年(1582年)6月、「天下分け目の天王山」といわれた山崎の戦いのとき、明智光秀が本陣としたとされる「御坊塚」が恵解山古墳ではないかとの見方が出てきたからです。

恵解山古墳

2024年10月6日には、この公園が復元整備されてから10周年を記念して、長岡京市立産業文化会館で長岡京市埋蔵文化財センターの中島皆夫事務局長による歴史講演会も開催されます。

恵解山古墳

※提供:長岡京市埋蔵文化財センター様

古墳の頂上まで行くと、南側に天王山が一望できます。景観と歴史を感じに出かけてみてはいかがでしょうか!

恵解山古墳はこちら↓

2024/10/05 06:34 2024/10/05 06:34
harru

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