【向日市】西国街道にある菅原道真公の一族が守り続ける築174年の風情ある中小路家住宅では喫茶を満喫できます。10/5にはコンサートもあります!
一文橋から向日市へと続く西国街道は2023年に整備され、物集女街道まで石畳の通りになって続いています。その真ん中にあるのが、国の登録有形文化財にも登録されている「中小路家住宅」です。現在は喫茶としても利用されていて、2024年9月26日にも営業されていました。
「中小路家住宅」は、弘化五年(1848年)の正月に居宅建て替えをして以来、大きな変更なく維持されてきました。高く腰板を張った土蔵造りの内蔵と外蔵、西国街道に面して南から軒まで漆喰塗り込めとした穀蔵、出格子窓をつけた長屋門、木小屋と塀が連なり、何とも風情のある旧家の屋敷構えを今に伝えています。
家を守ってきたのは、平安時代に菅原道真公が藤原時平との政争に敗れ、太宰府に降下した際に一族として同行し、後に今の長岡天満宮(当時は開田天満宮)を造った中小路家の流れを汲む人々だそうです。長岡天満宮の宮司さんも中小路家の方々が代々世襲しています。そういえば、現在の長岡京市の市長さんも中小路さんです。
そんな由緒ある中小路家の人々が、近隣の人たちの憩いの場になればとイベント会場として公開すると大好評で、「ここでお茶を飲みたい」との要望もあって、主家の一室を大正ロマン風の喫茶にしました。オーナーが少しずつ集めてきたという美しいカップで淹れてくれるコーヒーやホットケーキ、オムライスなどの軽食もあります。
10月5日には、3人の女子たちによる「アラッ!カルト」と題したアコーディオンやクラリネットのコンサートもあるようですよ。興味のある方は出かけてみてはいかがでしょうか!
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