【京都府長岡京市】埋蔵文化財センターが40周年で歴史好きにはたまらない特別企画展を開催します!

 長岡京市を含む乙訓古墳群からの出土品や織田信長に翻弄されながらも誇りを守り抜いた中小路氏、神足氏、能勢氏などの地侍たちの居館跡から出てきた埋蔵文化財を保管している「長岡京市埋蔵文化財センター」が40周年を迎えます。2022年11月1日からは特別企画展も開催する同センターを訪問して見ました。

埋蔵文化財センター

 長岡京市の勝竜寺地域にある「恵解山古墳(いげのやまこふん)」は、古墳時代中期(約1600年前)に造られた前方後円墳です。昭和55年には、鉄製の武器を納めた武器類埋納施設が発見されました。古墳からこのように多量の鉄製武器が出土した例は京都府内にはないと言います。

埋蔵文化財センター

 国史跡に指定されている古墳だけでも、長岡京市には、長法寺南原古墳、恵解山古墳、井ノ内車塚古墳、井ノ内稲荷塚古墳、今里大塚古墳などがあります。日常的に通る馴染みのある地名の土中から出た、まさにお宝がどっさり展示されています。

埋蔵文化財センター

 また、幻の都と言われながら、中山修一氏をはじめ、発掘調査員たちの努力で、平安京と変わらぬ規模の大きな都であることが証明された長岡宮の発掘品なども圧巻です。

埋蔵文化財センター

 戦国時代には、乙訓地域と京都市の一部を含む地域を西岡36人衆と言われる国人たちが納めていました。織田信長の畿内進出に対しても各々が地侍の誇りを貫いて生き抜きました。開田城、今里城、神足館、国人たちの結集拠点であった勝龍寺城からの出土品の展示も見どころがあります。

埋蔵文化財センター

 「長岡京~桓武天皇の都~」と題された、11月1日から30日までの企画展では、常設展示と併せて、木簡や漆製品など普段展示する機会が少ない木製品や金属製品を中心に展示すると言います。ぜひ足をお運びください。

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