【京都府長岡京市】花手水発祥の寺 平安時代より続く観音霊場の柳谷観音で雨に映えるアジサイが見ごろでした! 観音様は何故険しい山奥におられるの?

 【COCO&KAORINのおとくに散歩】小雨降る中、2022年6月11日に訪れたのは「柳谷観音 立願山楊谷寺」です。本堂は新西国霊場第十七番に、奥之院は洛西観音霊場第十番に指定されている、平安時代より続く観音霊場です。FMおとくにのパーソナリティーとしても活躍する歌手のCOCOさんと関西を拠点に活躍するモデルのKAORINさんに雨のアジサイ寺を案内していただきました。

柳谷観音アジサイ

 COCO&KAORINは二人とも大の長岡京フリークです。KAORINによると「柳谷観音さんは今話題の花手水を全国でも最初に始められたんですよ」とのこと。確かに境内には、龍手水、庭手水、恋手水、苔手水、琴手水などと呼ばれる花手水が数か所あります。

柳谷観音アジサイ

 楊谷寺では、6月1日から境内に京都最大規模の約5,000株のあじさいが咲き誇る「柳谷観音あじさいウイーク」を開催しています。

柳谷観音アジサイ

 本堂、奥之院の観音様のお堂のそばに観音様をお守りする神様の鎮守社があります。 平安時代には、神と仏を同格とし共に崇拝するというのが一般的でした。しかし明治時代の神仏分離令により神仏習合は鎮圧されていきました。 そんな中でも柳谷観音は、古くから人々が行ってきた祈りの形を守り続けた、全国でも数少ない寺院の一つです。

柳谷観音アジサイ

 ところで、京都の清水寺や滋賀の石山寺、奈良の長谷寺など、古来の観音霊場が崖上に多いのには訳があります。釈迦如来や薬師如来、阿弥陀如来などすでに悟りを開いた如来様たちの次に位置する菩薩様たちは、まだ悟りを開く前の発展途上にあります。観音菩薩は南海(インド南端)にあると云われる補陀落山(ふだらくさん)の崖上で修業中であるとされているからなんですね。観音樣を拝むときは、南無観世音菩薩と言って拝みます。

 柳谷観音アジサイ

 6/30(木)まで「柳谷観音あじさいウイーク」(拝観料700円)とともに上書院特別公開(拝観料別途800円 ※事前予約制)、花手水まつり、寺宝庫 「謎の生物のミイラ」特別公開、あじさいウイーク限定御朱印(書置きのみ)もやっていますのでぜひ足をお運びください!

柳谷観音アジサイ

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