【向日市】長岡宮跡の調査の現地説明会を開催。大きな柱列の発見で、いろいろな可能性が出てきました。

向日町競輪場内で調査中の長岡宮跡第549次調査の現地説明会がありましたので、2025年10月25日に行ってきました。京都府埋蔵文化財調査研究センターにより発掘調査は京都府向日町競輪場の敷地再整備工事に先立って、令和6年度から実施されています。今年6月に第545次と第549次の現地説明会が開催され、宮内の構造を考えるうえで貴重な資料となったため、今回の現地説明会にもたくさんの方が来られていました。長岡宮向日市の範囲がほぼ長岡宮(ながおかきゅう)となり、南北1.6km、東西1.1kmの端のに位置する調査地で、向日神社も見える場所でした。長岡宮長岡宮官衛配置割付図と合わせてわかりやすく説明が行われました。長岡宮現地ではとても大きな溝の確認がありました。また真っすぐに溝がつくられているわけではなく、ちょうど長岡宮の堺のところで溝が曲がっているため、南北道路をつくる予定だったが、何らかの理由で敷設されなかったのではないかという想定がされています。溝6の中からはたくさんの出土品がありました。長岡宮色が違う土器も出土されており、製法が違うもの、その時代のものと合わせると愛知県のもの、静岡県のもの、亀岡からのものといろいろな場所から土器が集まってきていると言います。長岡宮溝4からはさし銭と呼ばれるものが出土され、この形で見つかったのは初めてだそうで、古銭を研究されている方は「ものすごく珍しい、この数は一体何なんだろうか」と興味を持たれていました。今後26枚の銭が重なった部分を鑑定に出し分析も進めていくそうです。長岡宮おそらく囲っている何かがあると思われるという、柱列の発掘もありました。19個分の大きな柱が52m分、宮殿クラスの9尺の柱だそうで、大きな建物に付随している可能性もあるとのことです。何らかの施設を区画していれかもしれないということで、とても興味深い柱列だそうです。参加された方には、遠方から来られている方、お仕事で向日市に通われている方などいろいろと歴史に興味がある方が多く、お子さんの参加もありました。長岡宮の知らないところを調査を続けることで推定の一つひとつがつながっていきます。長岡宮今後違う範囲の発掘調査を行うことで、さらに一本塀と考えられる範囲の広さなどもわかり長岡宮のことを知る一因となるのかもしれません。広大な土地の調査結果を知ることができ、歴史にもっと興味を持つ人が増えそうです。今後の発掘も楽しみですね。向日町競輪場の道路をはさんで向かい側には向日市文化資料館もありますので、こちらでもいろいろと歴史を探ってみてくださいね。取材、撮影にご協力いただきありがとうございます。

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