【長岡京市】日本孟宗竹発祥の地でもある「海印寺寂照院」の御本尊は鎌倉時代の千手観音菩薩

長岡京市の海印寺地区にある「海印寺寂照院」に2025年4月17日に行ってきました。弘仁10年(819)に佐伯道雄僧都が創建した海印寺十院のうちの一院です。寂照院奥海印寺地区の北端に位置しており、仏教で、海面に万物が映るように、仏の智慧に一切の事物が映し出されることをいい、釈迦が『華厳経』を説く時に入った禅定(精神統一)の海印三昧に由来しているそうです。寂照院境内入口の仁王門には南北朝時代、康永3(1344)年造立の仁王像があります。 向かって右側にある阿形は像高2.41m、左側の吽形は2.39mで檜の寄木造です。寂照院長岡京市指定文化財(有形文化財彫刻)と案内がありました。寂照院安貞元年(1227)に道元禅師が中国江南地方から持ち帰り、日本で初めて孟宗竹(もうそうちく)をこの地に植えたといわれ、境内の入り口には「日本孟宗竹発祥之地」の石碑が建っています。風の音と共に近くの竹林からざわざわという竹がしなる音がして、心安らぐ場所でした。寂照院本殿は階段をのぼり、上のお堂と下のお堂に分かれており、上のお堂は窓から光が差し込み、中が明るくて見やすいのが特徴だそうです。道雄僧都が童子(妙見菩薩の使いとされている)に案内されてこの地についたとき、椎の大木がそびえ、その木の上に千手観音のお姿が光り輝いて現れ、そのお姿をあおいでご本尊にされました。寂照院御本尊の千手観世音菩薩を近くではっきりと見ることができるというのがありがたいですよね。寂照院千手観世音菩薩の両隣には四天王像がおります。寂照院手前が持国天(東方)、多聞天(北方)です。寂照院増長天(南方)、広目天(西方)だそうで「仏様という尊い存在」「仏教の教え (=仏法)」を悪から守護する最強の神様です。寂照院妙見菩薩は災害、災難、厄除けに威力があります。寂照院下のお堂(回向堂)は少し暗い雰囲気で落ち着いた感じがあり、法要などはこちらであげられるとのことでした。日本最古といわれる水子地蔵尊があり水子の供養もされています。宗派はなく各宗派に合わせて行っている寺だそうなので、一度訪れてみてはいかがでしょうか。
取材・撮影ご協力ありがとうございました。

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