【長岡京市】「優しい味が好き」と常連さんが言う、体中に染みわたるお味の料理屋さん。お酒がすすむおつまみが絶品。
阪急長岡天神駅から少し歩き、セブン通りには夕方からあいているお料理屋さんがあります。仕事帰りに寄る方も多く、すぐにカウンターの席は満席になり入れることのほうがめずらしい人気店「ひがしや」さんに2025年3月6日に行ってきました。突き出しと鰺納豆を食べならビールで乾杯をし、寒かった一日を振り返ります。席についてほっとすると料理もお酒もすすみますね。この鰺納豆が好きな方が多いらしく、ねばっとしているのにさらっと食べることができ、黄身の濃厚さとのバランスがいいんです。
常連のお客様が並ぶカウンター席は、お酒を飲みながら話し、マスターのおいしい料理を待つ時間も楽しいと言います。愛情がたっぷり入った料理は「優しい味」が体に染みわたると絶賛するお客様でした。終始笑い声が響く店内は居心地がよく、落ち着いた年代の方が多い印象です。作り手の作業を見ながら、料理の話もはずみます。
京都伊根で育ったマスターは、はじめは料理を出したりする民宿をやりたかったそうです。小さいころからお父様が漁師で魚をおいしく料理し、民宿を経営していたのを見ていて自然と料理の道に進んだと言います。おすすめの「刺身」は魚を見ているのが好きというマスターの腕の見せどころと言ったところでしょうか。さすがの魚料理は本当においしいんです。この長岡京市での顔見知りも増え、常連さんでいっぱいのお店となりました。話好きでとても優しいマスターですよ。
鰯と野菜の天婦羅は、ふわっとした鰯に天つゆが染みわたり、こんなにおいしい鰯の天婦羅は初めて食べたのではないかと思うほどのおいしさでした。
ぷっくりとしたシルエットがかわいさも感じる「槍いかの煮付」はちょっと甘めのタレがからんでどんどん箸が進み、お酒のおつまみにぴったりな一品で感動しました。
お酒は「伊根満開」がおすすめと聞いていただいてみました。原材料は紫黒米(古代米)を使用しているそうであざやかな古代米の赤色に驚きます。甘酸っぱさがあり、とろけるような濃厚な味わいが口の中に広がる、和な食事に合う一杯です。しっかりとした後味がちょっと濃いかなと思うと、料理を一口、どちらもぱくぱく、ごくごくといった連鎖が起こります。酒飲みになってしまうお店なんですね。
お店を始める前には焼き鳥などを焼く鳥料理のお店で修行したこともあるそうで、からあげなどの肉料理はそのときからのおいしいメニューの一つだそうです。さくっとあがった熱々の唐揚げが何個も食べられてしまいます。
鶏のたたきも美味でした。こちらはさっぱりしたお味で鶏が柔らかくて絶妙においしいんです。
おなかいっぱいと言いながら幾らでも食べられてしまうおいしいさのだし巻き玉子。ふわっとして口いっぱいに入れてもすっとなくなってしまい寒さでこわばった体がするする~とほどけるというか、疲れがゆっくりと飛んでいく味です。
定食などもあるんですよ。ご飯もおにぎりや茶漬け、雑炊とあり迷ってしまいます。ゆっくりとお酒を飲んだあとに、しめのご飯まで食べたら、また明日食べたくなる常連さんの気持ちがわかる気がします。特別なお店だけど、毎日通いたくなる素材の味が感じられる旬のおいしさを味わってみてはいかがでしょうか。取材にご協力いただきましてありがとうございました。
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