【長岡京市】ふれあいひなまつりで歴史を感じてゆっくりできる空間。見とれる雛人形に出会いました。
長岡京市にある神足ふれあい町家では「第18回ふれあいひなまつり」が開催されています。この季節が来るとひなまつりの音楽も流れる心地よい華やかな時間が訪れますよね。雪が舞う2025年2月24日に雛人形を見に行ってきました。こちらの神足ふれあい町家では2月8日から3月9日まで自由に雛人形を見ることができます。ひなまつりは春の訪れを告げるこの時期に祝われることで「桃の節句」とも呼ばれ、女児の幸福を祈るために行われる行事です。
入り口入ってすぐの雛人形は、なんと今年146歳を迎え明治時代からの雛人形だそうです。平安時代から江戸時代にかけて庶民の間に広まったといわれる雛人形は、お内裏様は立派な冠や王座に座っている姿が描かれ天皇の威厳や権威を、お雛様は美しい衣装や髪飾りが描かれ宮廷の女性たちの優雅さを表しているそうです。
華やかな雛人形に見とれていると、スタッフの方から「ご自由にお写真お撮りくださいね」とお声がけいただきました。とても近くで見ることができ、写真に収められるのも嬉しいところです。入り口には2つの雛人形が飾られており、奥の畳の和室には市民の方から寄贈された雛人形が飾られています。
7段飾りの雛人形もあり座りながらゆっくりと鑑賞できます。親子でお越しのお客様は近くでめずらしそうに眺めていらっしゃいました。
それぞれ表情があり、何か楽しいことがあったのかなと見とれていました。表情が豊かなものも多く、昭和につくられたものはきりっとしたお顔立ちをしていたりと作られる方の思想によってもかわってくるそうです。長岡京市立神足ふれあい町家支援員の西田洋之さんは「一番表情があるなと思う雛人形はこちらの126歳の雛人形ですよ。」と教えてくださいました。なるほど畳のお部屋入ってすぐのメインのところに飾ってありました。
昔家にあったままの姿で飾っており、京都では昔、雛人形の前でおままごとをして遊んでいたそうです。このおままごとを見ると、おくどさんがあったり、生活は水道じゃなくて井戸からくんできたのかな、洗濯は板でやっていたのかなと子どもたちが遊んでいたのかな~と想像が膨らんでとまらないと言います。茶器があったり、生活の一部を見れるような貴重なものが芸術として残っているのが嬉しいですね。
いろんな姿の雛人形があり、かわいらしいもの、りりしいものとたくさん並んでいました。町家カフェでは、ひなまつり限定メニュー「ひなセット」や甘味などのデザートを注文しこの場で食べることもできますので、お食事や午後からのカフェタイムを楽しみながらゆっくりできる場所です。
昔は家で飾っていたが、飾るスペースがない、準備が大変という方がお孫さんと一緒に来られたり、ご夫婦で懐かしく見に来られたりしているそうです。「せっかくの畳のお部屋なので、来てもらってゆっくりと時間をかけてみてもらいたいですね。」と案内してくださいました。歴史を感じながらほっこりとしてもらえる空間です。ぜひゆっくり見に行かれてはいかがでしょうか。取材にご協力いただきましてありがとうございました。
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