【長岡京市】「おだし」の魅力を発見し食に感謝する心を持つ子どもたち!授業のあとに大人も「本枯鰹節」を削ってみました。
長岡京市立第六小学校では、令和5・6年度長岡京市教育委員会研究指定の研究発表会が2024年11月15日にありました。「~『食』で育む、つながる子~」という研究主題です。子どもたちは和食の基本となる「おだし」の魅力を発見する機会がありました。「おだし」の魅力を感じる体験では「おだし」の飲み比べをしてうまみを知り、味噌をといて味の違いを感じることでだしの魅力を勉強し、食を通して日本の文化を大切にする心をはぐくみました。研究授業公開の後は、研究発表会に参加した教育関係者や、地域の人、地元商店街の人など大人向けに、株式会社にんべんさんの「この国の味、ここから。」という講演がありました。
「にんべん」は1699年(元禄12年)の創業以来、300年以上にわたって「本枯鰹節」を中心に伝統に支えられた本物の味を伝えてきたそうです。鰹節がどうやってつくられるのかをかつおのことがよくわかる「かつお解体君」を使って教えてもらいました。三枚おろしを擬似体験できるように、部位ごと解体できるちょっぴりユニークな食育玩具だそうです!鰹節やだしは料理の味の基本を作るということを子どもたちは給食のいいお出汁の香りからも学んでいるのではないでしょうか。鰹節ができるまでの工程を知ったうえで、「本枯鰹節」と「荒節」の出汁で違いを飲んでみました。やはりできるまでに時間がかかる「本枯鰹節」の出汁のほうが味わい深いような気がします。
「カツオ」を生切りし、骨を抜いたり、乾燥させたり水分を抜いたり、カビ付けしたりと工程がたくさんあることがわかりました。「本枯鰹節」はカビ付けの回数が4回以上で上品な風味に変化します。その「本枯鰹節」を削らせてもらいました。さすが、にんべんの勝沼さんの削りはリズミカルで音もよく、長くうすい鰹節がけずれていました。
先生方も「どの方向から削る?」と実際にやってみます。鰹節を削る機会は大人でもそう多くはないのかもしれません。
削りたてが一番風味がありおいしいそうで、薄く削られた鰹節はふわっと香る風味と美味しさがあり満足感がありました。食には欠かせない味を満たしてくれるえんの下の力もちの鰹節やだし。この国の食文化の価値を毎日の食事を通して私たちは少しずつ体感しているのを見つめなおす時間でした。食の授業を通じて、いろいろなものに感謝する心を見つけたのではないでしょうか。取材にご協力いただきました皆様ありがとうございます。
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