【京都府長岡京市】細川ガラシャ輿入れの道 西国街道を歩いてみました! 神足ふれあい町家
西国街道は、京都の東寺を出発点とした九州太宰府にいたる街道で、山陽道といわれていて、東寺から兵庫県西宮えびす神社までは「山崎」を通るので山崎道とも言われています。現在は国道171号線とほぼ並行して走っています。古代から日本の中心であった都と朝鮮半島との玄関口であった九州の大宰府とを結ぶ一番重要な幹線道路として発展してきました。
江戸時代には本街道である大阪経由よりも距離が短いので、西国諸大名の参勤交代の道として多く利用されていたといいます。戦国時代に明智玉(後の細川ガラシャ)の細川忠興への輿入れ行列もここを通り、勝竜寺城に入ったと言われてます。
JR長岡京から西国街道に入り、少し歩いたところに、神足(こうたり)ふれあい町家があります。この旧石田家住宅は、江戸時代末期の建物で街道筋に店を構え、「紙屋」の屋号で和紙などを商っていたといいます。表に出格子を並べ、白壁、虫籠窓(むしこまど)が特徴的。お玉(ガラシャ)輿入れの図を所有していて、11月のガラシャ祭を前後して飾られます。
店内では竹の子最中始め、乙訓地域のおみやげ類が販売されている他、町家特製蕎麦・うどん、町家あんみつ、ぜんざいなどの軽食やデザートを食べることもできます。フォークライブや町家音楽喫茶などの地元のイベント会場としても貸し出されています。
現在は資料をもとに復元され、公園として整備されているこの勝竜寺城は、かつて空堀と土塁に囲まれ、鉄砲の時代に対応した先駆的な築城技術にもとづいて建てられていたと言います。石垣でつくる近世の城への移行間際のものとして、わが国の築城史上においても貴重なものであったそうです。
西国街道の一部、神足商店街から神足ふれあい町家を見学して、JR長岡京駅を横目にガラシャ通りを通って、勝竜寺城へと足を運んでみませんか!