【向日市】社会を明るくする運動が75回目を迎えました。記念講演で俳優の宇梶剛士さんが登壇、共感する考え方に勇気をもらう。
とても暑い一日となった2025年7月21日に、乙訓地区保護司会主催の「第75回社会を明るくする運動」が開催されましたので行ってきました。向日市役所横にある永守重信市民会館での開催で、先着400名まで参加できるとのことでした。13時30分からのオープニングでは、向日市立寺戸中学校吹奏楽部の演奏があり、「社会を明るくする運動」について中学校の生徒さんの作文コンテスト入賞者の朗読もありました。犯罪や非行を防止し、立ち直りを支える地域のチカラを伝える保護司の皆さんと共に地域の力を支える方々が集まった会場で聴く、とても未来へつながる努力を感じる作文だったようです。
乙訓地区保護司会会長の石井紀子さんは、「地域の皆さんの力が必要です」と伝え、他者を優先する利他の心を大切に活動していく乙訓保護司会の歩みを述べました。
第75回社会を明るくする運動は、すべての国民が、犯罪や非行の防止と犯罪や非行をした人たちの更生について理解を深め、それぞれの立場で力を合わせ、犯罪や非行のない安全で安心な地域社会を、築くための全国的な運動です。講演では、俳優宇梶剛士さんをお迎えし、「転んだらどう起きる? 」の記念講演をお聞きしました。
母親がアイヌという宇梶さんはアイヌ語を交えて「イランカラプテ」という挨拶から始まり、県史がすき、お寺さんが好き、歴史も好きというお話を深く話されます。子どものころのイメージは色に例えると灰色で、中1のときに家を飛び出してしまったそうです。暗い過去をできるだけおもしろく伝える少し巻き舌の話し方が、話に引き込まれ、ところどころ会場で笑いがおこります。 「若い時の気持ちは波のようで」と例えるようにいろんな思いとにくしみ、恨み、不信感などの話を聞くからこそ、共感できるんですね。
いろんなかたちで笑いもまじえつつ人ひとりの人生はとても深く、言葉では表せない方が多いし、言えないこともたくさんあり、それもわかった上で、宇梶さんの人生に入り込み、にた経験を重ね合わせ共感し、勇気をもらう瞬間もたくさんありました。世の中、いろんな優しさが伝わりますようたくさんの話を聞いて、希望と明るい未来をみんなで協力してつくっていきたいものです。取材、撮影にご協力をいただきありがとうございます。
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