【長岡京市】たけのこスペシャルが豪華な町家のご飯。座って愛でるお庭もとても広々としています。
長岡京市をはじめ乙訓地域では、たけのこの名産地として「京たけのこ」と言われ、やわらかくてアクが少なく食べやすい人気の春の味覚です。長岡京市内でもたけのこ料理を味わえるお店がたくさんあり、4月から5月にかけてはランチタイム、ディナータイムととても混雑します。その土地ならではのおいしい食べ物があるというのは魅力的ですね。ちょうどお店の前にメニューが出ていたのでのぞき込んでみると、「たけのこスペシャル」とありました。
町家内には大きな鯉のぼりが飾ってあります。外で泳いでいるのは見かけますが、間近でしかも横に長く泳いでいると迫力を感じますね。鯉のぼりは、江戸時代に武家で始まった端午の節句に男児の健やかな成長を願って家庭の庭先に飾るものです。室内に置くものは鯉飾りと呼ばれることがあるそうです。
和室にも兜や五月人形が飾られており、自由に観ることができます。歴史を感じるとても丁寧なつくりはいつまでも見ていることができる立派なものです。
ゆったりとした時間が流れる中、注文したたけのこスペシャルのメニューは、たけのこ入りうどん、たけのこご飯のおにぎり、豚バラとたけのこのしぐれ煮と豪華で、出汁のよい香りとともに運ばれてきたうどんには大きなたけのこが入っていました。
コシのあるうどんで 、たけのこに染みこんだ出汁の力もあり、口に入れた瞬間にたけのこの存在感が爆発します。やわらかくてとてもおいしいです。
豚バラとたけのこのしぐれ煮も絶妙なおいしさで、たけのこだけ、お肉だけ、ネギと味わったあとで、全部を組み合わせて食べたりと体が喜ぶ優しい味でした。たけのこご飯のおにぎりはテイクアウトも人気で、この満足セットに入っているのは嬉しいですね。
ふと一息つくと、外には中庭が見えます。この目線のところにちょうどガラスがくる障子は、寒さをしのぎながら外を見ることができる工夫だったのかもしれません。色とりどりの花が見えたので、外に出てみることにしました。
青紅葉が生える庭で、見渡せばたくさんの花が咲いています。気になり何種類ぐらい花があるのですかとスタッフの方に聞いてみますと、「数えてみたんですよ、少しお待ちくださいね」と自作の花の種類リストを持ってきてくださいました。
「こちらのお庭では90種類以上ですね。」と教えてくださいました。「いやいや、ユリの種類、牡丹の種類があるから1つの花でも10種類ぐらいあるよ」と庭師さんとのやりとりで、もっとあるということがわかりました。想像を超える数を聞いてびっくりしました。
京都市内では終わりを告げたというカタクリの花が日陰に可憐に咲き誇っていました。
お花のお話を聞いていた庭師の秋元さんは、15年前から神足ふれあい町家の庭仕事を担当するようになったそうです。日本の四季折々の花を意識して植えるそうです。シーズンごとに花が違うので、2、3か月先に花が咲くように想像して球根を植え込んでいきます。
先、先を見て植えていると聞くと、あちこちのぞいて咲いている様子を見たくなりますね。春と秋が一番花が咲き、よい空間だそうです。季節を感じる花を愛でてながら楽しんでいただきたいという想いが込められていますね。
喫茶コーナーのラストオーダーは17時15分まで、室内でのんびりしながら体が喜ぶ時間を過ごしたい方は、ぜひ足を運んでみてくださいね。取材、撮影にご協力いただきありがとうございました。
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