【大山崎町】わしわし食べたい野菜がたくさん。マルシェで普段づかいの手にしたくなる食べ物たち。
ちょっと肌寒い朝はなかなか外に出るのもためらってしまいますが、土曜日の朝は違うんですよね。山崎ビオマルシェは毎週土曜日9時から11時にRelishさんで開催されるマルシェで、朝早くから出かけたくなる週末にそろえたいものが見つかるマルシェです。2025年3月1日は、大山崎のense(えんせ)さんが出店されるとのことで楽しみに行ってきました。Relishさんは阪急大山崎駅からもJR山崎駅からも大体1~2分ぐらいで着くところで、古民家のお庭で開催されるマルシェが人気です。入り口の花屋さんの誘惑にふらっとしながらも、少し小道をまっすぐ進んで石段をのぼった左奥に出店されていました。
今の時期は冬野菜だそうで、彩りよい野菜の中に葉つき人参を見つけました。この色は?と尋ねると「イエローだよ」と教えてもらいました。人参の葉っぱは天ぷらにするとにがみがほどよくやみつきになるおいしさなので葉つきなだけで嬉しいのに、なんとイエローですか。サラダにも合いそうですね。冬野菜は15種類ほど育てているそうです。
enseの小泉伸吾さんに聞きました。この日も彩りのよい野菜、珍しいのばっかりある気がするのですが、「種類豊富に持ってきたんですよ」ちょっと手にとりたくなる工夫をしてたのですね。ここで初めて見たカーボロネロのおいしさや食べ方に感動し、ちょっと野菜っておもしろいなと思ってから、どんな食べ方がおいしい?とせっかくの生産者さんのお話を聞けるときにおすすめ伺うことにしているのですが、「芽キャベツ」はスープやポトフにするのがおすすめだそうです。もちろん味噌汁に入れてもおいしいそうで、パスタなどのイメージがあったものが幅が広がりました。
ねぎは焼いただけでとろっとして十分おいしいし、野菜のそのままの味を生かした食べ方をしたいなと思える野菜たちばっかりです。そのときのおいしい野菜を、食べ方まで聞けてしまうマルシェは本当にありがたいし、作り手さんのお話が聞けたり貴重な時間がぎゅっと凝縮していてファンになる方がたくさんいるんですよね。
サラダミックスは「わしわし」食べてほしいと数種類の野菜がミックスされていました。「オリーブオイルをかけただけでサラダになるし、フライの付け合わせにも最高」とのことで、イメージできました!どちらかというとベビーリーフなどのふわったした柔らかい野菜よりも、がし、わし! と食べれる野菜が好きなんだそうです。普段は、大阪のレストランや和食、居酒屋さんなど種類問わず多岐に渡るお店に野菜を持っていっているそうで、おいしく調理されている野菜が手に入るとあって自分も料理上手になれそうな気がします。
野菜を選ばれる方に聞いてみたら、「普段使いですよ。」とおっしゃっていたので、しっかり種類をまんべんなく、やっぱりこれもほしいなと思ってしまう野菜たちなのです。すっかり早い時間帯に売れていきました。
伸吾さんの好きな野菜は?と尋ねると「なすとおくら」だそうで、実は奥様のご実家enseさんは代々なす農家さんなんです。大阪の服屋さんで働いているころに、農業がしたいなと思っていたら偶然奥様との出逢いがあったそう、それから野菜をつくりはじめました。「手をかけた分だけうまくいくというわけでなく、かけてもうまくいかないときもあるし、ほってたほうがおいしいのができたり、うらぎられるのがおもしろいところ」と野菜への不思議な愛情をお持ちでした。趣味がバンドというだけあっていろんな力を蓄えていそうです。
山崎ビオマルシェ以外では、enseさんの畑の近くに野菜が買える自動販売機があります。「こちらは24時間オープンしていますよ」とのことで、通りがかりに今の旬の野菜をのぞきに行かれてはいかがでしょうか。取材にご協力いただきありがとうございました。
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